1日目行程表 ↓
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エジプト航空(MS965)
  
カイロ国際空港
  
ピラミッドパーク
インターコンチネンタル
  
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-----エジプト航空(MS965)----------------------------------------
数日前から日本列島に接近している台風13号の動きに注目していたが、幸い今回の旅行に影響はなさそうである。
やはり、乾燥の大地エジプトへ行くのに傘は持って行きたく無い。
集合場所の成田空港の第2ターミナルには出発の3時間半前に到着した。
なぜそんなに早く行ったのか?
それは今回のツアーはセルフチェックインだという事前情報を仕入れていたので、なるべく早くチェックインを行いA.K席(窓側席)を確保しようという作戦の為である。
もちろん、そんな早く搭乗カウンターに来た人(バカ)はおらず、列の先頭でチェックインを待つことしばし、無事窓側席をgetする事ができた。
出発案内
チェックインが済み、簡単なツアーの説明を聞き、いそいそと出国手続きを行い、免税店を軽く冷やかし、搭乗ゲートの前に来た。これから搭乗するエジプト航空(MS965便)は定刻の15:30に出発するようだ。
以前はマニラ、バンコクを経由してカイロへ向かっていたエジプト航空も、今はカイロまで直行便が飛んでいる。飛行時間は約13時間30分程。イスラム圏の航空会社であるエジプト航空はアルコール飲料を積んでおらず、国際線の楽しみであるタダ酒が無い。仕方なく搭乗口近くの売店でビールと常温でも飲めそうな日本酒を購入し、ビールは搭乗直前にイッキ、日本酒は機内で眠れない時用に持ち込む事にした。
CLEO EXPRESS
出発時刻45分前に搭乗開始、これから長い空の旅がはじまる。
エジプト航空が週に3便、成田線に飛ばしている機材はA340-200型機。日本の航空会社では使われていない機種で、我ては今回が初搭乗である。
機体には「CLEO EXPRESS」と書かれ、尾翼やエンジンには古代エジプトの神「ホルス神」をかたどったエジプト航空のロゴマークがついており、早くもエジプト臭さがプンプンである。
エコノミークラスの座席配列は2-4-2、席に着くと早速、リクライニングや、操作パネル系統をチェックした。
前の座席についているシートポケットが破けている以外は問題ない。しかし太りぎみの我てはこれから14時間、この狭い席に座りつづけるのが窮屈で仕方ない。まるで、空飛ぶ棺のようである。
そうこうしているうちに飛行機は動き始めた。
すると、スピカーからやたらエコーのかかったお祈りのような放送が流れてきた。
アラビア語なので、何を言っているかわからないが、まるで
「さぁぁ〜みんなでぇ〜無事に着くようぅ〜祈りましょょ〜」
と言っているように聞こえる。。。いったい何を言っているのだ??
この放送は、後に乗った国内線でも流れ、意味は不明のままだが、日本への国際線にはちゃんと日本人乗務員も乗っており、重要な事はちゃんと日本語に訳してくれる。
しかしさすがはイスラム文化、女性の客室乗務員はほとんど見かけなかった。
機窓
そして飛行機は滑走路へ、うわさではこのA340型機は世界一静かな旅客機なんだとか!?
確かに離陸時の騒音は今まで乗った飛行機で一番静かだった。
しかし、燃料満載で重いのか、燃料節約でフルスロットルにしていないのか、もしくはエンジンが非力なのか、かなり長いあいだ滑走路を走りつづけ離陸した。
しばらくして、ベルト着用サインが消えるとヘッドホンとアメニティが配られた。
そのアメニティの中には靴下らしき物とアイマスクが入っていたのだが、使い捨てらしいそれらのグッツは使うと余計寝れなくなりそうな代物で、そのままシートポケットに放置してしまった。
エジプト臭漂うドリンク
離陸後1時間、かなりにおいのキツイ紙おしぼりが配られた後、ドリンクと機内食のサービスが同時に始まった。
アルコールを出さない分、ドリンク種類は豊富で、通常のドリンクに加え、エジプトから積んで来たらしいアラビア語の書かれたマンゴージュースやアップルジュース、グアバジュース、オレンジジュースなどを選ぶ事ができた。
しかし、問題は紙パックに入っているという事である。とにかくエジプト旅行ではお腹を壊す人が多いらしい。その一番の原因が水や生ジュース等の飲み物系が体質に合わない事である。事前に日本で仕入れた情報によれば、紙パックに入ったジュースに当たった人もいるらしい。しかし、そんな事を恐れていたのではこれから1週間にも及ぶエジプト旅行を乗り切れる訳が無い。
ここは堂々とマンゴージュースをチョイス。すると「With ice?」と気かれた。しかし、これは拒否。氷はエジプトで積んだ生水で作っている可能性があるし、わざわざそう聞いてくる時点で結構怪しい。
でも、このマンゴージュースはかなり甘く、氷を入れた方が飲みやすかったかもしれない。
食べ物の方は日本で積んだ物のようで、「ビーフ」「チキン」「フィッシュ」からの選択。我ては機内食にしても一番無難そうなチキンをチョイス。メインディッシュはマカロニの上にトマトソース味のチキンを載せたイタリアンぽい物で、結構おいしかった。
また、食事の途中ではコーヒー、紅茶、日本茶のサービスがあり。コーヒーを頼んでみた所、何度も使ったコーヒー豆で作ったのでは?と思われる、風味もコクもないコーヒーが出てきた。

1回目の機内食
フライトルート
食事が終わると映画の上映。なんとそこで、窓のブラインドを閉めさせられた。せっかく早く空港に行き窓側席を取ったのに台無し。
しかも映画はアラブ人の人が好きそうな、見たことも無いチョイエロコメディー2本と、先日ロタ島に行った時に機内上映されていたディズニー製作の「南極物語」。退屈なので、日本酒を飲んで寝る事にした。
その間、搭乗機はソウル、大連、北京、ゴビ砂漠などの上空を何故かウネウネと飛行し、順調にカイロへ向かっている。搭乗前まで東南アジアの上空を飛行し、インド洋からエジプトに向かうものだと思っていたので以外だった。やはり地球はまるいのだ。
それにしても日本時間ではまだ18時頃。日本酒を1合飲んだくらいでは寝れる訳が無いのである。もっと買い込んでくるべきだった。
離陸から6時間半後、コトコト揺れながらチベット北側を飛行中に、おにぎりと大福の軽食が出てきた。
思ってもいなかったおにぎりの登場に、写真を撮るのを忘れかぶりついてしまった。(具は種無し梅)
その頃になると、太陽を追いかけながら飛行していた搭乗機も、どうやら太陽に追い越されたらしく、外は真っ暗になっていた。
せっかくシルクロード上空を飛行したにもかかわらず、結局窓から下界の景色を楽しむ事は出来なかった。
残念無念。
おにぎりを食べ終わると、またすぐに消灯。
これからのハードスケジュールを考えると、ここで少しでも寝ていたほうが良いのだが全然寝付けない。
軽食
エジプト臭漂うトイレ
しかた無いのでエコノミー症候群防止を兼ね、機内散策へ行く事にした。
とはいっても狭い機内である。
行ける所といえばトイレくらいしかない。
そういえば離陸後まだ一度もトイレに行っていないので、何故かカメラを持ってトイレへ出発。
そしてドアを開けた瞬間「ツン」と鼻を突く芳香剤のにおい・・・
いや、芳香剤というよりも香水に近いかもしれない。
どうやらこのにおいを発しているのは写真上部に写っている黄色いビンの中の液体のようだ。
日本では嗅ぐことの出来ないであろうにおいに、思わず鼻を近づけてしまった。レモン系で悪くは無い香りだ。
成田で搭乗した時にかすかに感じた機内のにおいはこの香りだったのか。
何故か意味も無い事に一人納得し、そして満足した我ては、また狭い座席へと戻り、携帯枕を膨らまし、今度こそ本気で寝てみようと心に決めた。
まだ道程半ば、これ以上起きていたのではあまりにも辛すぎる・・・
機内の明かりが突然点き、アラビア語の放送が入った。
どうやら3回目の機内食がでるらし。
時計を見ると離陸から11時間半が経過していた。少しではあるが寝る事ができたようだ。
その間飛行機はカスピ海、トルコ上空を飛行し、地中海上空に達していた。
メニューは「すき焼き」「おかゆ」「天丼」の3種類。これでしばらく日本食とはお別れとあって、まったく空腹感はなかったが、「すき焼き」をチョイス。これもまたなかなかうまかった。
それにしても、飛行機に乗ってからひたすら食べ続けているような感じがしなくもないが、結構食べれるものである。
2回目機内食
カイロの街並み
食事が片付けられしばらくするとエジプト上空入り、飛行機は徐々に高度を下げはじめた。眼下にはオレンジ色に輝くカイロの街と、初めて見るアフリカ大陸が広がっている。
そろそろ到着だ。
アナウンスでは気温26度と言っている。
機内でくつろぐ為に履いていたサンダルから靴に履き替え、荷物をまとめると、搭乗機は最終着陸態勢に入った。
すると、「お配りした枕と毛布は非常時に散乱すると脱出の妨げとなるので、背中の後ろにおいてください」とアナウンスが流れる。
「そんなに激しく降りるのか?」などと思っているうちに、定刻通り衝撃も軽く無事カイロ国際空港にランディングした。

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