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フェリーありあけ

フェリーありあけに乗って東京〜那覇までの二泊三日の長く優雅な船旅!

現在地:フェリーありあけ船内 >>>> 目的地:那覇
デッキにあるフェリーありあけの看板
フェリーありあけ
マルエーフェリー(旧大島運輸)の運行するフェリー「ありあけ」は、東京〜那覇新港までの、実に54時間の船旅。雑魚寝の二等客室で片道の運賃は19670円安いか高いかはその人の価値観次第かもしれないが、「二泊出来て、那覇まで行けちゃう」と考える暇人にはもってこいの交通手段。船旅ならではの貴重な経験が出来るかもしれません。
遅延案内
乗船するなり目に飛び込んできた案内板にはでかでかと「遅延案内」と書いて有った。本日、定刻19時出港予定の志布志、奄美大島経由那覇新港息「ありあけ」は、上り便の東京到着が遅れました為、2〜3時間程遅れまして出港となる見込みです(21時前後の出航)これに伴いまして、各寄港地の到着時間も3時間以上、到着が遅れる事も予想されます。特に3月1日(月)那覇港20時発の宮古島・石垣島行きのフェリーへの乗り継ぎは難しいと思われます。あらかじめご了承の上、手続き下さい。といった内容だ。私はもちろん今回は最後まで船で行くと心に決めていたので、一抹の不安をいだきながらも乗船手続きを行った。
遅延案内・・・
フェリーありあけ二等船室
二等客室
二泊三日の船旅はこの二等客室が生活の場だった。廊下に荷物をおき必要な物のみ持って上がったその部屋(広間)は、学校の教室くらいの大きさがあり、テレビが一台あるだけの殺風景な場所だった。そこに大人一人がちょうど横になれる位のマットをひき自分の陣地を各自築きあげるのである。
甲板
フェリーありあけには荷物を積むためのスペースが多く取られその上に一階分の客室がある。さらにその上はすぐに甲板で、部屋で飽きたら甲板に出て、甲板に飽きたら部屋に帰るという人の居場所のきわめて少ない構造だ。客室の階には売店が一つあるだけで、娯楽設備は一切存在しない。那覇までは54時間、暇をつぶせる物を持参しよう。
フェリーありあけの甲板
青い海に刻まれるありあけの航跡
航跡
船旅ならではのこの景色!進んできた航跡がまっすぐ水平線の彼方まで続いている。東京湾フェリーでは味わえない光景だ。船のスピードのノットは、時速になおすと1ノット=1.852Km「ありあけ」のエントランスには現在地モニターとデジタルで今のスピードを表示してあり、快調なときには24ノット位出ているのだが、19ノット位しか出てないとなんだかもどかしい気がしてならない。そしてそのスピード計の前には小さな食堂がついていて、簡単な食事(有料)がとれる。朝になると、艦内に「ホットケーキが出来ました」と放送が入り、しばらくすると、「ホットケーキがさめてます」などとちょっとジョークのきいた放送なんかもしたりする、かなり愉快な船員さんも居る。

夕日
暇な長旅で、ちょっとした楽しみなのが、日の出と夕日を見る事。今回の船員さんは、その日の日の出と日の入りの時間を艦内放送で教えてくれた。夜中は、周りに人工の光が無いので満天の星空を見る事が出来る。、都会では信じられないほどの星が見え、こんなに星があったのかと改めて実感させられた。そんな夜空に煙突から出た、火の粉が横切りとても綺麗だった。
水平線に沈む夕日
二等船室の船窓
船窓
フェリーありあけには小さな湯船の付いたお風呂があり、甲板で、潮風に当たりべたついた体を綺麗に洗う事が出来る。しかし、揺れる船の中で、湯船に張ったお湯はこれまたなんともいえない揺れ方をし、船酔いする人はシャワーだけで我慢した方がよさそうだ。長旅の便利グッツとして、ハンガーやロープがあると濡れたタオルを干す事が出来、結構重宝する。
奄美大島
三日目の朝ようやく奄美大島の島影が見えてきた。前日の夜には甲板から月光でシィルエットになったお椀を伏せたような屋久島と、種子島の間を通っていた。さすがにこの辺までくれば、風も暖かく長時間甲板に出ていても寒くなくなり、海の色も青く南下している実感が湧いてきた。入港中ゴミの間を漂う海がめを見る事が出来た。

奄美大島入港
奄美で荷受するフェリーありあけ
奄美港
久々に明るい中で見る陸地に懐かしさを感る。船の中で二晩明かし、聞こえる音は船のエンジン音と船首の切る波の音、そして風の音だけだった私にとって、荷物の積み下ろしをする車のエンジン音が新鮮だった。「ありあけ」には荷物の積み下ろしの時に車の通る橋がついていて、これが埠頭に下ろされていると、船がかなり傾く。最初有明埠頭で乗船した時も傾いており志布志でも傾いていた。そして下の船庫からは、いろいろな音がしてくる。せっかく奄美に来てるのに船からは下ろしてもらえず、奄美の土地を踏むことなく約20分後「ありあけ」は、荷物の積み下ろしを終え最終目的地那覇新港を目指し奄美港を静かに出港した。
那覇新港
奄美を出航し、徳之島沖を通り進行方向右舷に小さな島影が見えて来るともうじき那覇新港だ。鯨が見えると放送があり、急いで甲板に出て、撮った写真がこの写真。肉眼では見えたが、写真では判りにくい。そして三日目の日が暮れてついに「ありあけ」は那覇新港に到着した。時間は18時50分何とか20時発の石垣行きフェリー「飛龍」に間に合った。

この写真のどこかに鯨がいる
長く退屈な船旅?優雅なクルーズ?とにかくお疲れ様でした。二泊三日かけ那覇に到着すると日本の大きさが感じられたのではないでしょうか?しかし目指す石垣島はさらに船で一泊二日揺られなければならないのです。
※運賃・時刻等のデータはページ作成時のものです。
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